2010年9月16日木曜日

旅の技術

旅の技術

旅を2倍楽しく、スムーズにする、そんな方法がある。
しっかりとプランを立てる。現地に到着するまえから、予約を入れておく。両替は少額にいておく・・・・。
いろいろな旅の技術があるとおもう。しかし、もっと効率をよくすることができる。おそらくこれをやるか、やらないかで2倍くらいはスムーズさが変わってくると思う。さらに危険な目に合う確率もぐんっと減ると思う。超簡単なことなんだけど、わりとつかっている人は少ないんじゃないかと思う。



それは、記憶力だ。



地球の歩き方は、わりと優秀な旅行ガイドブックで、いろいろな情報が事細かに書かれている。それらを、割と安全なバスの中とか、ホテルの中で完璧に覚える。数時間分の観光の予定だから5分あれば、バスの時間、料金、どれくらかかるか、大体の場所。を頭に確実に入れることは簡単だ。

もし、なんにも記憶をしていなく、サラッと読んだだけだと・・・・


まず、ホテルからバスの道順を見るために、ホテルのエントランスでそうそうガイドブックを開く。

バス停についてバスの時間を見るためにガイドブックを見る

バスの降りる場所を確かめるために、バスの中でガイドブックを開く。

バスを降りたら、観光地をさがすためガイドブックを開く。

入場口の前についたら、料金を確認するためガイドブックを開く。


言葉の通じない異国の地では、「間違えることの不安」が日本とはくらべものにならないくらいある。不安だから、どうしても、何回も確認をしてしまう。

そうすると歩いたらガイドブックを見る、もしくはガイドブックをひらっきぱなしで旅行をすることになる。これでは、せっかく異国の地に着ているのに、ほとんどガイドブックを見ていたことになってしまう。

観光地をしっかり見るのもいいが、街をあるいてぜんぜん違う文化を至る所で発見できるのが旅のいいところだ。それらの余裕を作るため、完璧に記憶をする。


そうすると、間違えるかもしれないっていう不安と、ガイドブックばかり見ている慌ただしさから開放される。リラックスして、あたりをゆっくり見回せる余裕ができるのだ。


この余裕がおそらく欠けているせいで、旅の楽しさが半減しているのだと思う。

ついでにひったくりや強盗のリスクも減らせる。自分がひったくり犯になったと思って欲しい、あたりをゆっくり見回している人間と、ガイドブックに集中している人間はどちらが、狙いやすいだろうか?


たった五分だけ。ほんの少し時間を使えば、旅の隅から隅まで楽しめる。そんな旅行ができるのだ。

2010年7月13日火曜日

ある一日

朝起きると毎日違う天井がある。今日起きたのは、ボリビアの安宿だったことを思い出す。当たり前のように日が入らない部屋、少しぼっとしながら、シミだらけのシーツから体を起こす。枕元からガイドブックを引き寄せ、今日することの交通手段の確認をとる。

外で、スペイン語が聞こえる。音楽のように聞き流していると、よく意味が分からないが、どうやら隣のカップルが部屋を出るらしい。自分も空腹を感じ、街に出ることにする。

この街は特に見るものはないが、本当に巨大な市場がある街。市場というと、ある程度仕切られた空間にあると思いきや、ほぼ街全体が市場で、道は道路に仕切られているのではなく店に仕切られている。昨夜は、その中をむやみに歩きまわり、道に迷ってしまった苦い経験を思い出した。地図が役に立たない土地なのだ。

ホテルから出ると、裏寂しい通りに出る。市場に出店するため、地方からやって来る人用の宿なので、表は非常に寂しいところに立っている。入り口をでて左に向かうと、バスターミナルがあり、その正面が市場の入口になっている。道の辻辻にはオレンジジュース屋がある。オレンジをその場で2、3個絞ってくれて飲ましてくれるボリビアではメジャーなオバチャン達。オレンジジュースをペットボトルに詰めてもらい20円。それから近くのパン屋に行き、焼きたてはどれか聞き、それを買う。
まだ温かいパンと、しぼりたてのオレンジジュース、昨晩買ったバナナを口にほおばり、家具屋の前に腰をおろし、行き交う人を見ながら朝食を食べる。家具屋のおっちゃんといつもの、どこからきたのか、何人だというような世間話をする。のんびりとした会話、一日の始まりのタバコ、朝のきりっとした空気の中、日差しが暖かくい心地がいい。

お腹も満たされ、一度ホテルに帰り、今日の荷物を準備する。セカンドバックに、コンパス、水、ビスケット、地図、ジャンパー、メモを放り込み肩にかける。今日必要な、小額紙幣を右の前ポケットにねじ込み、左の前ポケットには、タバコと鍵、ダミーの財布をねじ込む。

ホテルのおばちゃんに今日も泊まることを伝え、ホテルをでて、左側のバスターミナルの前に向かう。この地方ではコレくティーボという、乗合バンが数分ごとに入れ替わり立ち代り止まっている。その一台に声を掛け、自分の行きたい場所に行くのかを確認して値段交渉をする。交渉が終わったら、バンに乗り込み、人が埋まったら出発する。

バンは街をでて、西へ西へ進む。終点まで乗ると、そこでまたバンを探し乗り込む。
窓から見る風景は、どんどん田舎になっていく。たまに食堂があり、農場があり、町工場が連なっている。

バンは、小さな教会と中央広場を中心にした集落にたどり着く。終点まで乗ったのは、自分とひとりの女性だけ。街は静まり返っているが、だからといって、寂しいかんじはなく、老人が中央広場のベンチでのんびりしているようなゆっくりとした空気が流れている。

お目当てのものを見つける前に、小腹が空いたので、近くにあった屋台の揚げナンを食べる。適度な歯ごたえと、まんべんなくかかったはちみつが非常に美味し逸品。食べきれない分を袋に入れてもらい、おばちゃんにお店の場所を教えてもらう。中央広場から少し入ったところにある食堂。

すでに先客が3人いて、その人達が入って来いという。何か飲んでいるから、「それはナンだ」と聞くとそれが自分が探し求めているものだった。それはグアッポというものである。グアッポとは、簡単にいうとシャンパンのようなものでワインになる一歩手前の、アルコール飲料だ。糖度が高く、微炭酸なのでごくごく飲める。ワインだからといって、グラスで飲むのではなく、バケツに波波と注がれ物をココナッツの入れ物ですくって、そのまま飲む。

乾いた空気に、冷えたグアッポの盃を一気に飲み干すと非常に美味しい。微炭酸の爽やかの喉越しと、適度なアルコールが胃の中で踊る。すくっては飲み、すくっては飲み。どんどんバケツの中からグアッポが消えていく。一緒に飲んでいる3人はこの村の若者で、酔っていることもあり非常に陽気だ。おたがい、酒を勧めあい、世界共通の女の話に花を咲かせ、どんどん飲む。4人で4リットルぐらい飲み干したあと、結婚式を終えた家族が入ってくる。なぜかそのお祝いに自分たちも混ざり、またグアッポで祝杯を上げる。

非常に楽しい時間はあっという間に過ぎる。あまり酔いすぎると危険なので
そこでお暇をする。みんなで写真をとり、後ろ髪を惹かれながろ、バンに乗り込む。

つづく

2010年7月8日木曜日

スペイン語講座

南米を旅している時、絶対必要なものがスペイン語。英語がほとんど通じないアメリカ以南はほぼスペイン語の国で埋め尽くされている。自分は、一週間グアテマラのケタルテナンゴという街でスペイン語を習った。

授業の形式は、マンツーマンで一日4時間みっちりとやる。先生は、大体年のおなじくらいの人で、音楽が好きなファンキーな先生だった。

スペイン語は世界で2番目に話されている言語で、日本人にはとても覚えやすい言語だ。それはなぜかというと、発音がとても簡単だからだ。英語のように書いてある文字と発音が違ったりすることはない。基本的なルールさえ抑えしまえば、ローマ字読みで大丈夫なのだ。必然的に、日本語と似ている単語がスペイン語がある。スペイン語が少し話せるって言うのは、ちょっとカッコいいとおもうし、トリビア的に面白いものなので、ちょっと書いてみたいと思う。

Baka(バカ) → 牛

Ajo (アホ) →ニンニク

bus(ブス) → バス

luna(ルナ)→月(セーラームーンの猫の名前)

amigo(アミーゴ)→友達(目覚ましテレビにいたキャラクターですね)

Quatoro(クワトロ)→数字の4。渋谷のクラブクワトロは「4」という意味

Uno(ウノ) →数字の1。ゲームのウノは、「ウノ!」というのは後一枚という意味。

Casa(カサ) →家

Donde?(ドンデ) →どこで??

Hay(アイ) → There is or There are

Hola(オラ)→ やあ!!

Sal(サル) →塩

Salud(サルー) → 乾杯!!

Todo(トド) → 全部 、all

Hasuta MANANA(アスタまにゃーな) → また明日!!  (昔、そんなような番組があったような。。。)

これで15個!簡単!!


スペイン語を少し覚えたおかげで、すごく貴重な体験もできたし、言葉の世界が広がった。
学校の皆さんに感謝。Gracias Senores!!

2010年6月8日火曜日

正体

プロフィール写真の顔ですが。
この正体は写真を少し引くとわかります。


















ねこ!






With Cat Food!



オーストラリアのアサートンというところにいたとき、ホテルにいた猫。
名前は、 mochi , cat , lazy cat , 恩を仇で返す猫

という散々な名前ですが、本当にだらしない猫で、飯の時だけ元気になります。
ダラシなくしている時に、背中にキャットフードで書いたのがこの顔です。


幸せ猫でした。

2010年6月2日水曜日

死にかけた

普段自分が死ぬことなんて意識はしません。おそらく世界トップレベルの安全国、日本に生まれ育ったからでしょう。そんな普電意識をしない、死が身近にあるというのも貧乏旅行のひとつのエッセンスだと思います。
今回は中米の危険国グアテマラの話です。

中南米のグアテマラを旅していた頃。ホームステイを三日ほどした家があります。割と大きな家で、個室にとまらせてもらいました。しかし、問題はシャワー。標高が2800超あるのに、真冬なのに、シャワーが電気式なのです。
電気式とは、オール電化などというECOとか小洒落たものではなく、シャワーの出口に直接つけるティファールみたいなものです。だから、シャワーの出口にいくまでは水で、そこで急激に電気を使って温められたお湯を浴びることになります。

もちろん、冷え切った水があったまるはずもなく、ジョボジョボと水がたれるぐらいにしてやっと浴びれる温度になるわけです。だから、シャワーの前には必ず運動をして体を温めてからでないと、入れたものではありません。

その電気シャワーがこの家にもあったのです。グアテマラではとてもメジャーなこの電気シャワー。なんの疑問もなく浴びました。まず腕立伏せをして、シャワーの電源を入れて浴び始めます。もう、寒すぎて震えがとまりません。なんとか髪洗い体を洗い。その電気シャワーのスイッチを切ろうとした


その時です!!


全身がビビビビとしびれました。
身動きがとれません。全身がしびれています。
体の中に変なものが通っている感じがします。


感電した!!



その時、脳裏にその言葉が浮かびました。どんなに貧しいっ国だって、水をお湯に変えるぐらいの
電力をそこで使っているわけだから、電圧は高いはずです。このままの’状態でいたら絶対死んでしまう。


死んじまう!シャワーで死ぬなんて、ほんとに残念じゃない!

お父さん、お母さん、僕はシャワーで死にます!!


とシビれた頭の中で叫びました。




しかし、幸い


重力の力で、するりとスイッチから手が離れました。

短い時間だったので、幸い重症にならずたすかりました、まだシビれた体でそっと、シャワーを見てみると、電線がむき出しでつながっています。

そりゃあ危ないは


感電をした人なんてあんまりいないわけだから貴重な体験なのですが


死ぬかとおもった。まじで

2010年5月19日水曜日

ホテル


旅行中に滞在したホテルについて書いてみようと思う。
もちろん本当のホテルにとまるわけでもなく、お金が無いので
ぼろい簡易宿舎みたいなところを泊まり歩いていた。

ホテルを街で探すとき大事なポイントが二つある。

ひとつは鍵がしっかりしていること。二つ目はシャワーがしっかりしていること。

ほかにも見るべきポイントはあるが、安さのバランスを考えると
この二つが大切なポイントになってくる。

今回の例はシャワーについてだ。

日本でシャワーと言えば90パーセントぐらいほっとシャワーだろう。
近頃は、キャンプ場でさえ、暖かいシャワーが浴びれる。
しかし、日本のように豊富に暖かいシャワーを浴びれる国はまれだ。
東南アジアはほとんど水シャワーだし。(ホテルでちゃんとホットかコールドか確認しなければならない)
南米では、水が貴重なのか、豊富に水が出た思い出がない。

今回はメキシコでの話


夜行バスで、18時間。メキシコとアメリカの間の町にたどり着いた。一度国境の町というのをしっかりと見たかっただけで、あまり深い理由も
ない。とりあえず、中心街まで行き、手短なホテルを探そうと思った。
昼間のその町は閑散としておりぼろいビルのホテルしかなかった。とりあえず、一見目に値段を聞きにはいってみた。

そうすると値段が馬鹿に安い。割りと建物も大きいホテルなのにだ。
部屋を見せてもらった。湿っていて、かび臭さいが、個室で、鍵もしっかりとしている。

重いバックパックを持って歩くのは不便だし、長距離移動の疲れもあり
とりあえずそのホテルに決めてしまった。

さて夜。

飯でも食おうかと、手ごろなタコスやを探そうと街に繰り出そうとおもった。
フロントを通ろうとすると、なんかおかしい。

自分の2倍くらい体重がありそうな女の人がフロントの前のいすに所狭しと座っている。
しかもフロントからあふれて前のとおりまであふれかえっている。

そう、答えは売春ホテルだったのです。

どうりで安いわけだ。


まあ、チェックインしてしまったので、そのホテルに泊まることにしたのだが
そのフロントを通るたびに、声をかけられるのは正直参った。

気をとりなおそうと、シャワー。

フロントの人間にシャワーはどこかと聞いたら、トイレの方を指さされた。
はて、シャワーなどあったかなと、もう一度良く見てみると

鉄のパイプが天井から伸びている。
まさかと思って壁を見ると、蛇口が。。。
まさかまさかと思って蛇口をひねると、鉄のパイプから一直線に水がダーと流れ出る。

そうこれがシャワー。人生初の直下式シャワーです。もちろんん水。

HOTの蛇口を回しても、水。

まるで苦行のようなシャワーでした。
泡が落ちないちゅうねん。水が痛いちゅうねん。



次はシャワーで死に掛けた出来事を書きます。